妊娠中悩まされる腰痛と吐き気の原因

花

昔から妊娠は病気ではないと言いますが、本当につらいことってありますよね。

妊娠中、悩まされることが多いものと言えば、腰痛と吐き気ですね。妊娠中の吐き気と言えば「つわり」を思い浮かべるかたが多いのではないでしょうか。

妊娠初期のつわりは、吐きづわり、食べづわり、眠りづわり、よだれづわり、においつわりなどいろいろな種類がありますが、吐き気を感じる吐きづわりは本当につらいものです。嘔吐しすぎて喉を傷つけてしまうこともありますし、1日中トイレにいるくらい、ひどいつわりを経験しているかたもいます。

でも、つわりのほかに、母体や胎児の危険を知らせるサインとして吐き気が現れることがあることをご存じですか?

そこで今回は、妊娠期間ごとの腰痛と吐き気についてお話しましょう。

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妊娠期間別にみる腰痛と吐き気の原因

考える

生理が遅れていることから、妊娠検査薬を試し陽性反応が出たことで妊娠が発覚するケースが多いですね。陽性反応を見た瞬間の喜びと小さな命に対する不安。多くのお母さんが抱く感情ではないでしょうか。喜びもつかの間、つわりや腰痛に悩まされるお母さんも多いですね。

さっそく、つわりや腰痛が起こるメカニズムと注意したいことについてお話していきましょう。

超妊娠初期

超妊娠初期と言われる妊娠0~4週ごろから妊娠の自覚症状を感じます。頭痛や胃痛、下腹部痛、風邪のような症状などさまざまありますが、腰痛や吐き気もこの時期の妊娠自覚症状として現れることがあります。

妊娠超初期の症状は生理前の症状によく似ています。風邪によく似ただるさや微熱、頭痛などから風邪だと思い薬を服用してしまうことがあります。妊娠中の薬はタブーとされているので、心配になるお母さんも多いですね。でも妊娠0~3週の薬の服用は、なんらかの影響があれば妊娠が成立しないと考えられているので、まず問題はないとされています。

アルコールに関しても同じですが、「妊娠したかも・・」と思っている場合は、念のためさけたほうがよいでしょう。

生理前の腰痛と妊娠超初期の腰痛は見分けることが可能です。生理前の腰痛は、子宮の後ろあたりにピンポイントで痛みを感じますが、妊娠超初期の腰痛は、下腹部痛をともなうことや、お尻や太ももの裏の痛みをともなうこともあります。また、腰の広範囲に痛みがあることが特徴です。

妊娠初期

妊娠2ヶ月ごろになると、多くのお母さんがつわりに悩まされます。中には妊娠が分かった途端につわりが始まるお母さんもいますね。先述のとおり、つわりにはさまざまな種類がありますが、吐き気または嘔吐を繰り返すつわりがもっとも多いと言われています。

つわりの原因はホルモンの影響とか、赤ちゃんを異物と認識しているとか、毒素となる食べ物を排除するためなど諸説ありますが、はっきりと分かっていないのが実状です。

吐き気から実際に嘔吐を繰り返す妊婦さんは、脱水に気をつけましょう。特に、1日に何十回も嘔吐したり、水も飲めなかったり、数日何も食べられなかったり、著しく体重が減るかたは、病院に相談することをおすすめします。

妊娠初期の腰痛は、「リラキシン」というホルモンが深く関係しています。リラキシンは赤ちゃんが骨盤の中を通りやすくなるようにするために、骨盤の関節を作る結合組織やじん帯をゆるめます。骨盤が緩むと背骨や頭を支えることができませんね。そこで骨盤まわりの筋肉は、ゆるんだ関節を支えようと緊張します。これが妊娠初期の腰痛の主な原因です。

また、おしりの奥の方や足の付け根、恥骨などの痛みをともなうこともあります。

妊娠中期

この時期の吐き気の原因は、黄体ホルモンの作用と、大きくなった子宮が胃を圧迫することが原因だと考えられています。

また、妊娠初期からのつわりがそのまま継続していることや、便秘が関係していることもあります。

吐き気を和らげるためには、食事1回分の量を減らし食事の回数を増やしたり、便秘を解消したり、においがきついところへ行かないようにしたり、のぼせに気をつけるようにするなど、吐き気を感じる原因を遠ざける工夫が必要ですね。

この時期の腰痛は、初期の腰痛の原因と同様にホルモンの作用と、お腹が大きくなってきたことによる姿勢に原因があることがほとんどです。

お腹が大きくなると重心が変わるので、バランスを保とうと自然とお腹を突き出し、腰をそらせたような姿勢になります。その姿勢は、骨盤の傾きに変化が生じるので、腰椎や腰を支える筋肉の負担が増加して、腰痛を引き起こすことがあるのです。

腰痛の発症には、腰を支える筋肉の血行不良が関係しています。可能であれば妊娠前から適度に体を動かし、腰を支える筋肉の血流をよくしておくことが予防につながります。妊娠後もできるだけ運動不足にならないよう、体を動かすことも大切です。

また、疲れたら横になって休んだり、長い時間同じ姿勢でいたりしないよう注意しましょう。

四つん這いのポーズなどのストレッチや、妊婦さん用のサポートベルト、帯などのアイテムを使うことで、腰痛が緩和することもあります。

妊娠後期

ますますお腹も大きくなり、妊娠中もっともつらい時期とも言えるのが妊娠後期です。臨月は第2のつわりと言われる吐き気が出ることがあります。この時期の吐き気は、大きくなった子宮が腸や胃を圧迫するために起こると考えられています。赤ちゃんが下がってくると緩和されることが特徴です。

妊娠後期の腰痛は妊娠中期の腰痛の原因と同じですが、正産期に入ってからの腰痛は、前駆陣痛や陣痛である可能性があります。陣痛と聞くと、お腹が痛くなるイメージがありますが、腰痛から始まることもあります。

前駆陣痛や陣痛の場合の腰痛は、重みのある腰痛で、痛みに規則的な波があります。陣痛かな?と思ったら痛み始めた時間と、痛みが持続した時間、次の痛みまでの間隔をメモしてみましょう。ただし、陣痛の場合でも波がなく、持続した腰痛である場合があります。波がなくても徐々に痛みがひどくなる場合は、陣痛を疑って病院に連絡してみましょう。

危険な吐き気

妊娠中期以降の吐き気には注意が必要です。今では妊娠高血圧症候群と呼ばれる「妊娠中毒症」で合併症を引き起こしている可能性があります。

かつては、高血圧、タンパク尿、浮腫のいずれか1つ、または2つ以上が現れた場合「妊娠中毒症」と呼んでいましたが、医学の研究が進み高血圧が原因だということが分かってから、妊娠中毒症に代わり「妊娠高血圧症候群」と呼ばれるようになりました。

重度の妊娠高血圧症候群は、けいれん発作(子癇)や脳出血、脳血管障害、常位胎盤早期剥離、ヘルプ症候群、急性妊娠脂肪肝、肺水腫など母子ともに命の危険がある合併症を引き起こすことがあるため、昔から産婦人科医が妊婦さんの診察において一番注意を払っている異常です。

妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の怖いところは、重症になっていても自覚症状がほとんどないことです。妊婦健診で初めて異常が見つかることが多いため、気がついたときには母体と胎児に命の危険が迫っていることもあります。発見が遅れれば、母体または胎児、もしくは母体と胎児双方の命が最悪の事態になることもあるのです。

妊娠高血圧症候群は、妊娠8ヶ月以上の後期に発症する妊婦さんが増えます。妊娠中期の早い時期に発症した場合、悪化する傾向にあります。

妊娠高血圧症候群の詳しいメカニズムはまだ分かっていませんが、リスクが高い妊婦さんの特徴はある程度分かっています。初めての妊婦さん、極端に太っている人、妊娠中の体重増加が多い人、高血圧家系の人、多胎妊娠の人、持病がある人、35歳以上の妊婦さんですが、これにあてはまらないからと言って安心できるものでもありません。

また、けいれん発作(子癇)を起こす前には、持続する強い頭痛、目がチカチカする感じ、みぞおちのあたりが急に痛むなどの症状が出てきます。けいれん発作(子癇)を起こし治まらない場合は脳がむくみ脳ヘルニアになってしまうことがあります。こうなると母子ともに命の危険におちいってしまいます。

ヘルプ症候群や急性妊娠脂肪肝は、肝臓の機能が悪くなる病気で、突然上腹部に痛みがあったり、吐き気や急激な食欲不振などの症状が現れたりします。

常位胎盤早期剥離は、赤ちゃんが生まれる前に胎盤が正常な位置からはがれてしまう病気で、母体の死亡率は5~10%、胎児は30~50%との報告がある大変恐ろしい病気です。現在、発症を予知することは不可能で、妊娠高血圧症候群で起きることが多いといわれていますが、妊娠高血圧症候群以外の妊婦さんにも起こることがあります。

いずれも、最大の治療方法は、妊娠の終了です。症状がひどい場合には、帝王切開で赤ちゃんを取りだし、母子の治療を行うこともあります。重度の妊娠高血圧症候群の場合は、出産後もしばらくは高血圧が続くことがあります。

妊娠中は、日ごろから体を疲れさせすぎないこと、塩分を控え、高たんぱく低カロリーの食事を心がけること、体重の増加に注意することで妊娠高血圧症候群の予防が可能です。

自覚症状に乏しい妊娠高血圧症候群ですが、頭痛や倦怠感、眠気、浮腫、お腹の張りなどの症状が出てくることがあります。特に初期症状はむくみから始まることが多いので、顔や手足のむくみをチェックして早めに発見しましょう。早期に発見することで、恐ろしい事態をさけることが可能です。

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まとめ:無理は禁物です

多くの妊婦さんが悩まされる腰痛と吐き気は、妊娠期間によって原因に違いがあります。妊娠初期の吐き気は「つわり」であることがほとんどで、この時期の腰痛はホルモンが深く影響しています。

妊娠中期の吐き気は、つわりの継続や便秘が原因となっていることもありますが、黄体ホルモンの影響と、大きくなったお腹が胃に圧迫されることによるものです。この時期の腰痛は、ホルモンの影響と、お腹を突き出し、腰をそった姿勢に原因があります。

臨月の吐き気は第2のつわりと呼ばれるものであることが多く、赤ちゃんが下がってくることで緩和します。正産期の腰痛は、前駆陣痛や陣痛の可能性があるので、痛みに波がないか、徐々に痛みが増すかチェックしましょう。

また、妊娠中期から後期にかけての吐き気は、かつて妊娠中毒症と呼ばれた「妊娠高血圧症候群」の可能性があります。妊娠高血圧症候群の合併症は、母子ともに命に危険がともなう怖い病気です。

日ごろから、食生活に気をつけ、顔や手足にむくみをチェックして早期発見につとめましょう。きちんとコントロールすることで恐ろしい事態をさけることができます。

妊娠してから出産まで、妊婦さんは本当に心身ともに大変なものです。無理をせず、適度に休憩をとったり、周囲に協力してもらったりしながら、上手にマタニティライフを過ごしてくださいね。

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