羽毛布団の丸洗いは実はおすすめの理由

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洗う

高級な生地や繊細な素材を使った衣類や布団のクリーニングにはドライクリーニングが適しているという意識を持つ人はきっと多い事でしょう。その理由には生地や素材を濡らしたり乾かしたりする事への不安にあります。

では、羽毛布団を洗う場合はどうなのでしょうか?今回は羽毛布団の洗い方について、丸洗いが適していると言われるその驚くべき理由と丸洗いの実例について紹介していきましょう。

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丸洗いがおすすめな理由

では、なぜドライクリーニングよりも丸洗いが適しているのか、その理由を見ていきましょう。

洗い方による羽毛への影響

洗濯

洗い方の違いによって羽毛への影響は随分と違ってきます。ドライクリーニングと丸洗いでは汚れを落とすものが違いますが、実はこの違いが羽毛への影響になるのです。

ドライうりー人具で使われている溶剤には、石油系のものとパークロロエチレンとがありますが、これらを使う事でダウンボールの特徴である放射状の毛が傷んで短くなったり減っていったりしてしまいます。

もちろん1回や2回程度ではそれほど変わりませんが、毎年数回のドライクリーニングを続けることで羽毛の寿命は極端に短くなってしまいます。

丸洗いの場合には中性洗剤が多く使われていますが、羽毛の品質を保つための洗剤を使う事ができます。水洗いで洗浄した羽毛はドライクリーニングと比較すると断然その寿命が違います。

ドライクリーニングと同じ頻度で水を使って丸洗いしたところ、羽毛の品質の劣化には大きな差がみることができました。丸洗いでの寿命はドライクリーニングのおよそ3倍にまで差が生まれるという試験報告があります。

使う洗剤でなぜ違うのか

収穫されたばかりの羽毛にはたくさんの脂質がありますが、布団に使うためにはその資質をコントロールしなければなりません。この脂質が強いて劣化を速めてしまうほか臭いの原因や雑菌繁殖の温床にさえなってしまいかねません。

収穫直後の羽毛の脂質はおよそ6%程度ですが、この脂質を1.5%から1.8%の状態にすることで、布団に適した羽毛にすることができるのです。

この残された脂質を守るためには、水洗いが適しているのです。脂質を残しつつ汚れを落とすためには羽毛を傷めない洗剤を使う必要がありますが、ドライクリーニングで使われているものはこの脂質を落としてしまうばかりか羽毛そのものを溶かしてしまったり傷つけてしまったりするのです。

水洗いでも当然水生洗剤以外のものは不向きです。例えば、アルカリ性の洗剤を使うと羽毛同士が解けてくっついてしまい、洗浄後には束のように固まってしまいますから羽毛の洗浄には使えません。

羽毛の組織は主にタンパク質でできていますから、このタンパク質を壊したりするような洗剤は羽毛布団の洗浄には向かないのです。

温度による影響

羽毛に与える影響は、洗浄時の温度によっても大きく変わってきます。タンパク質が変化する温度、つまり人が火傷をしてしまう温度になると当然羽毛も痛んでしまいます。そのため、丸洗いには水か30℃以下のぬるま湯が使われます。

ドライクリーニングの場合洗浄に水を使う事はありませんが、使った薬剤を落とすために高圧の水蒸気を当てることがあります。水蒸気の温度は高温ですので、このことも羽毛が傷みやすい原因となっています。

驚きの丸洗い技術

羽毛布団専門の洗浄工場では大変細やかに研究された羽毛への配慮をその洗浄工程に大きく生かしています。その高度な技術について見ていきましょう。

洗浄剤

水洗いと言っても、ただ水に浸してザブザブと洗ってしまっては羽毛を傷めてしまいます。水洗いとて洗い方には十分な配慮が必要になります。

特に懸念されることは、洗浄する際に羽毛同士がぶつかったり擦れたりすることで起きる摩擦で羽毛が損傷してしまうという事です。

ここ数年での洗浄技術には、この摩擦を抑えることができてしかも羽毛の成分を壊すことがないように考えられた洗浄剤を開発したという経緯があります。

浴中平滑剤と言われるその洗浄剤を使う事で、洗濯中におきる摩擦を大きく抑えることができます。この浴中平滑剤は羽毛にはもちろん側生地として使われている繊維にもその効果がみられます。

羽毛布団は中の羽毛が逃げないようにするためや羽毛の特性である保温性を保つために非常に密度の高い生地に仕上げられています。密度が高い生地を洗う場合には当然繊維同士の摩擦も起きますし、繊維と羽毛でも摩擦が起きます。この摩擦も浴中平滑剤を使う事で抑えることができるのです。

洗浄時の布団の扱い

中に入っている羽毛は生地のキルティングによって分割されてはいますが、洗浄する段階ではどうしても偏ってしまうものです。この偏りによって羽毛が傷むことも考えられます。羽毛布団の丸洗いは本来人の手で優しくゆっくり時間をかけて行うのが最も良いとされていますが、この人の手の動きを完全に再現した設備で洗浄しています。

羽毛布団は円柱状に巻いて洗う事でストレスが最もかかりにくくなるという事が研究でもわかっており、その技術を取り入れた洗浄設備を使って水洗いしていきます。家庭での洗濯でもデリケートなものは手洗いモードを使いますが、理屈はそれと全く同じことです。

乾燥技術

羽毛は天然素材ですので、乾燥に関してもなるべく自然の環境が好ましいという事もわかっています。布団を天日にさらすと新鮮な寝心地がよみがえるのは、布団にとって天日にさらして適度な風を受けることがとてもいいからです。

丸洗いされた羽毛布団はこのような自然の環境の中でも最も効率よく羽毛にとって快適な乾燥経過をもとに設計された乾燥設備によって拘束乾燥することができるようになりました。

羽毛布団の乾燥はしっかりと広げた状態である程度の湿度を残して乾燥させることが大切です。こうすることで、洗浄でくっついている羽毛同士を自然に離す事ができます。これは天日干しの環境と変わらない状態です。

次に離れた羽毛をさらにほぐしてダウンボールの形状を球体に戻すため、短時間回転式の乾燥設備で乾燥させます。天日干ししたふとんを取り込むときに軽く手でたたいたり振ったりするとよりふっくらとしますが、この工程にはこれと同じ効果があります。

最後に乾燥したときに羽毛布団が取り込んだ温度をしっかりと冷却させ、羽毛を落ち着かせます。こうすることでドライクリーニングでは得ることのできない羽毛布団の復元を行う事が可能なのです。

まとめ:羽毛布団は丸洗いが一番

羽毛布団の洗浄は実は丸洗いが一番だという事がわかりました。その要因として本来人の手で洗う細やかな羽毛布団への配慮が丸洗いの技術で可能であるという事が言えます。

羽毛布団を一生モノにさえしてくれる丸洗いの技術で、清潔に心地よい羽毛布団を使っていきたいですね。

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