良質な睡眠のための漢方のススメ

漢方

毎日を健康にすごすためには良質な睡眠が欠かせません。ゆっくりぐっすり体を休めて昼間の疲れをぬぐい去り、また新しい1日を始めることはだれしも理想とするところでしょう。しかしながら様々な理由でしっかり睡眠が取れない人がいます。睡眠薬で強制的に自分を眠らせるのではなく、漢方のアプローチで質の良い睡眠をとる方法を探してみましょう。

この記事では漢方による不眠の種類と必要な漢方薬を考えるお手伝いをします。睡眠と一言で言ってもちょっと寝つきが悪い人から日中支障をきたすほどの不眠に悩んでいる人まで1人1人程度が違います。その違いを漢方で考えてみることで、皆さんが良質な睡眠を手に入れられるご参考にしていただきたいと思います。

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漢方の診断方法を知ろう

ストレッチおじさん

最初に漢方的治療と一般の病院で行われる西洋医学的治療の違いを説明しておきましょう。どこどこが悪いから切って治したり薬で悪い部分を治療したりするのが西洋医学です。即効性はありますが根本的な治療にはならないことがままあります。

漢方では人間を大きな組織体として診ます。眠れないから睡眠剤を飲むのではなく、睡眠を妨げている原因を探してそこを治療することで眠れるようにするのです。そのため漢方薬を飲んでもすぐに眠れるようにはなりません。けれど1週間もすると症状に変化がでてきます。全身状態を改善することで睡眠を改善するのが漢方なのです。

睡眠の種類と漢方

それでは睡眠の状態とそれに付随する症状をタイプ別に見ていきましょう。例えばイライラして寝付けないという状態は同じでも、そうなる理由は症状ごとに違います。合わない薬は効き目があるどころかかえって毒にもなります。自分の症状をよく考えて薬を選びましょう。

イライラして眠れないその1

イライラしたり悶々として夜通し眠れない、夢をよく見てすぐ目が覚める、胸が暑苦しい、動悸がするなどの症状があります。舌先がピリピリ痛んだり口内炎がよくできます。これは過度の興奮のストレスによる状態です。三黄瀉心湯や黄連解毒湯などが使われます。

イライラして眠れないその2

あれこれ考えてはイライラして眠れない、夢をよく見てすぐ目が覚める、怒りっぽくなったり目の充血・頭痛などの症状があります。耳鳴りや胸や脇のあたりが張って苦しいなどもあります。これもストレスによるものですが、怒りや抑うつが原因のストレスです。竜胆瀉肝湯がおすすめです。

イライラして眠れないその3

イライラして寝つきが悪く夜中に驚いて目を覚ましよく夢を見ます。口が苦く吐き気・嘔吐があり、痰が多くて胸苦しいなどの症状があります。これは飲酒・飲食の不摂生により起きる水分代謝の異常状態です。温胆湯や柴胡加竜骨牡蛎湯などが使われます。

イライラして眠れないその4

イライラして眠りが浅く、怒りっぽい・憂鬱・ため息が多いなどの症状があります。顔色につやがなく、胸や脇のあたりが張る、生理不順などもあります。精神的なストレスがうっ積した場合に起こる症状です。加味逍遙散や抑肝散加陳皮半夏などが使われます。

眠りが浅くてよく眠れないその1

眠りが浅くてよく夢を見て夜中に目が覚めます。動悸や物忘れ、食欲不振・倦怠感があり、日中眠くなるのが特徴です。くよくよしやすく胃腸が弱い人に多い症状です。加味帰脾湯や人参養栄湯などが使われます。

眠りが浅くてよく眠れないその2

寝つきが悪く眠りが浅く夢をよく見てすぐに目が覚めます。動悸・焦燥感・物忘れのほかに手足のほてりや顔の熱感があり口内炎がよくできます。精神的なストレスの持続や慢性病・熱病などにより弱ってしまっている状態です。天王補心丹や酸棗仁湯などが使われます。

眠りが浅くてよく眠れないその3

なかなか寝つけず眠っても夢をよく見て目が覚めます。お腹が張ってげっぷや腹痛があります。これは単純に暴飲暴食や寝る前の飲食といった不摂生の結果であることが多い症状です。平胃散や胃苓湯といった胃を整える漢方を使います。

何度も寝がえりをしてよく眠れない

焦燥感があって眠れず何度も寝がえりをします。動悸や口内炎があり体がふらふらして熱感があります。のどが渇いて腰や膝がだるく力が入りません。これは老化や過労、病気にによる体力の低下が原因で起きる不眠の症状です。黄連阿膠湯や酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯などが使われます。

リラックスと寝る姿勢

特に困った症状があるわけではないけれどなんとなく寝にくい、寝つきが悪いという人。漢方薬で治療をするほどではないけれどと躊躇っているならば、自分が眠る時の姿勢を工夫してみましょう。心臓のあるほうを上にして横になり手足の位置や腰の曲げ具合を自分が一番楽な形にします。そのままおへその少し下あたりを意識しながら鼻から息をすって口からはきます。これを5~10回繰り返しましょう。体に最も負担の少ない姿勢で全身をリラックスさせることで眠りに入るのが楽になります。最初にこれを試してみてください。薬を飲まずに済むならばそれに越したことはありません。

まとめ:睡眠のための漢方は相談が大切です

この記事では質の良い睡眠のために活用できる漢方とその目安をご紹介しました。しかしながら漢方の処方は膨大でここにあげたのはほんの数種類にすぎません。本当に漢方を活用したいと思われるなら、漢方処方をしてくれる病院か薬局へ行って相談してみましょう。時間はかかるかもしれませんが必ず貴方に合った漢方の処方がみつかるはずです。

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