リサイクル

スーパーやコンビニで小分けにされたお総菜やお菓子。持ち運びやすいペットボトルや衛生的な使い捨てのお箸。生活は日々簡略化されてきています。お手軽便利な商品が売れ行きを伸ばすのが当たり前。そんな生活に慣れてしまった私たちが、ついつい後回しにしがちなのが、ゴミの問題です。

家庭や事務所から排出されるゴミは年間5200万トン。東京ドームの140杯分といわれています。住みやすい日本の裏では、膨大なゴミが日々積み重なっているのです。

そこで呼び掛けられるようになったのが、「リサイクル」。ショッピングセンターやスーパーなどで大きなリサイクル回収ボックスが設けられているのをよく見かけます。自治体毎の有料ごみ袋もとっくに浸透しました。ペットボトルや牛乳パックの中を洗って乾燥させるという手間をかけて、リサイクルやゴミの分別に熱心に取り組んでいらっしゃる方も多いでしょう。

しかし、地球環境の保護や、ゴミの減量のために推進されているはずのリサイクルが、実はいくつかの課題を抱えているという現実があるのです。

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リサイクルがゴミと問題を増やす?

驚く

家庭から出るゴミの約6割は容器包装といわれています。丁寧な包装や丈夫な容器は日本が世界に誇れる高い技術ですが、一方でゴミ増加の大きな原因となっているのです。そこで、容器包装ゴミを資源として利用しようと公布されたのが、「容器包装リサイクル法」です。

消費者が分別して出した資源ゴミを自治体が回収、分別、保管し、その後、製造販売業者側が引き取り、再商品化することを義務付けました。地球環境保護を考えた先進的な法律とも思われますが、大きな矛盾を生み出しています。

1.リサイクルのコスト

例えばペットボトルをリサイクルする場合、新しい素材から作るよりも3倍のコストがかかると言われています。具体的にどういうことなのでしょう。リサイクルの工程を見てみると、コストの問題が浮き彫りとなります。

まず、使い終わったペットボトルは各収集所から回収され、リサイクル施設の整ったゴミ処理場へ運ばれるため、運搬費・人件費がかかります。次に、紛れ込んだタバコの吸殻などの不純物やラベル、キャップなどを取り除く工程があり、これは、ほとんど手作業で行われるため、さらに人件費がかかってくるのです。

2.増えていくゴミ

500mlサイズの自主規制が解禁されたことで、急激に増えたペットボトル。便利で原価が安いため、日常生活にあっという間に浸透しました。「容器包装リサイクル法」により、メーカー側に、ペットボトルは再利用するのだから、どれだけ生産してもよいだろうという考えが出てきてしまったためです。

ペットボトルの回収率は2012年度には85%に達しましたが、生産量・販売量も60万トンに迫る勢いで伸び続けています。また、回収された85%のペットボトルのうちのほとんどは燃料としてリサイクルされる「サーマルリサイクル」であり、実際に商品としてリサイクルされている率は6%にも満たないと言われています。

自治体の負担は消費者の負担

税金を使ったゴミ処理事業経費は年間で約2兆円にものぼります。国民ひとりあたり1万7000円。多額の税金を使って、ゴミを処理するくらいならば、一人一人の心がけでゴミを減らし、福祉や教育を充実させたほうが有意義ですよね。

消費者のこころがけ

リサイクルという言葉が溢れていますが、ゴミを減らすための取り組みとしては、リサイクルは最後の手段と考えなければなりません。消費者のこころがけとして知っておきたい、5つのRが、今後の日本を変える指針となるでしょう。

Refuse

スーパーやコンビニで「レジ袋ご利用ですか?」と聞かれる事が増えました。Refuseは無駄なものを買わない、もらわないという考え方です。生活する上で必要な物はそう多くはありません。本当にいるものか、長く使えるものか、よく考えて買い物をしてみましょう。

Repair

やかんや鍋の修理をしてくれる鋳掛け屋さんや、着物のほころびを目立たないよう直してくれるかけはぎ屋さん。かつての日本人は一つの物を何度も何度も修理して大切に使っていました。高い物は大切にできるけど、安い物は使い捨てでは、寂しいですね。

Reduce

シャンプーや洗剤の詰め替え商品を購入したり、マイボトルを利用することで、ゴミを減らすことができます。廃棄する物を減らすという考え方がReduse。些細なこころがけが、ゴミの山を小さくできるのです。

Reuse

物の形を変えずに、再利用する方法です。古着や中古の日用品を扱う「リサイクルショップ」は、購入者側からするとReuseになります。自分にとって必要な物を発見できる楽しい場所です。

Recycle

不要になったものを原料として、別の形にすることです。牛乳パックでつくったハガキやペットボトルで作られたシートなどがその例です。前述したように、Recycleにはコストがかかります。最終手段のRにしなければなりません。

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知ることの大切さ

リサイクルについての問題は、あまり大きく取り沙汰されません。リサイクル自体が良いことだとされているため、問題点は見過ごされているのです。消費者がただ消費するだけの存在では、この問題はなくなりません。良く知り、良く考え、本当に快適な日本を後世に伝えていきましょう。

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