沈黙の臓器が悲鳴を上げるとき。肝臓とむくみの関係とは

医者

肝臓が悪化しているとむくみが生じることがあります。これは肝臓で生成されるアルブミンという物質が減少するために生じるむくみです。肝臓の悪化がある場合、その自覚症状はあまり出ないので、むくみという症状を見逃さないようにすることが重要です。

本稿では、むくみと肝臓の機能悪化の関係についてまとめています。むくみがある方にぜひご一読いただきたく思います。

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とても重要な働きをする肝臓

むくみをマッサージする女性

肝臓は、人体で極めて重要な働きをする臓器です。肝臓には解毒作用があり、アルコールなど体にとっては「毒」となる物質を取り込んだ場合に、これを分解・解消してくれます。また、新陳代謝もうながし、健康的に毎日を送るためには肝臓の健全な働きが続いてくれることが欠かせません。そのため、この肝臓に異変が起きると健康的に生活することが極めて難しくなります。

一方で肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれます。これは肝臓は異変があったとしても、その異変が自覚症状としてなかなか現れないことから沈黙の臓器と呼ばれています。そのため、肝臓の痛みなどを感じた場合には、いわゆる「手遅れ」となってしまうことがあります。

健康的な毎日を送るためには、肝臓が健全であることがとても重要となってきます。

肝臓の異変とむくみ

肝臓に異変がある場合には、人体に現れる症状としてむくみが生じることがあります。むくみとは、イメージとしては、顔や手、足などの各部位が「膨れ上がる」といった状態となります。むくみという症状の原因は、水分が溜まることにあります。体の各部位において細胞間に水がたまってしまうと、その部位が水によって膨れ上がります。これがむくみという症状です。

肝臓に異変があるとむくみが生じるのは、以下のようなメカニズムになります。即ち、肝臓ではアルブミンというタンパク質が生成されています。肝臓で生成されるアルブミンは、血液を通って栄養物質を運搬するなど人体にとって極めて重要な働きをします。肝臓が生成するアルブミン量が長寿に影響するという考え方もあるほどです。

肝臓の働きが低下すると、このアルブミンがあまり作られなくなります。アルブミンは、水分を血管内にとどめるという働きもします。この働きによって、いわゆるサラサラした血液が維持されることになりますが、アルブミンの量が減少すると血液の中に水分を保存する事ができなくなります。

血液中に保管されない水分は、細胞間に染み出します。そして細胞に染み出した水分がむくみの原因となることになります。このようにして、肝臓機能が低下するとアルブミンの分泌量が減り、その結果としてむくみが生じることとなります。そして肝臓の悪化により生じるむくみは、専門的には「肝臓浮腫」(かんぞうふしゅ)と呼ばれます。

肝臓浮腫は女性より男性が注意したい

肝臓機能の低下によるむくみ(肝臓浮腫)については、女性よりも男性の方が意識していただきたいということができます。というのは、女性の場合には、むくみが生じると美容の観点から、むくみの原因や解消の努力をしやすいと言えます。しかし、男性の場合には、むくみが生じてもあまり気にしない傾向があります。

特に中年・年配の男性になるほど、むくみが実は肝臓の悪化による肝臓浮腫であるにもかかわらず、一過性のむくみとして見過ごしてしまいがちとなります。そのために、肝臓の悪化によるむくみが生じた場合、女性よりも男性の方が肝臓浮腫であることに気づきにくいということが一般的に言われています。

もちろん、むくみの原因が常に肝臓の疾患(その他重要な臓器として心臓・腎臓の疾患の場合にもむくみが生じます)というわけではありません。立ちっぱなしや座りっぱなしが続くことなどで一過性のむくみが生じることもあります。ただ、特に塩分やアルコールの摂取が多い方で、むくみが続くような場合には、「沈黙の臓器」である肝臓からの数少ないメッセージの可能性を考慮して、医療機関の診療を受けることがおすすめできます。

肝臓の悪化が原因となり、むくみが生じている場合、原因となる病気として最も可能性が考えられるものは肝硬変となります。

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まとめ:肝臓の悪化とむくみの関係のまとめ

以上、本文で述べました肝臓の悪化とむくみの関係についてのポイントをまとめますと以下のようになります。

  • 肝臓の働きが悪化するとむくみが生じることがあります。これは肝臓で生成されるアルブミンという重要な物質の生成量が少なくなり、細胞間に水分が染み出したままとなることが原因です。
  • むくみがある場合、特に、男性は肝臓(その他腎臓や心臓などの重要な臓器)の悪化の可能性を疑うことが重要ということができます。女性に比べて男性の方が、むくみについてあまり気にしない傾向があるためです。肝臓の悪化が原因となるむくみである肝臓浮腫は、アルコールや塩分の摂取が多い男性が特に意識したい症状ということができます

肝臓は一度破損されると回復が不可能な臓器です。肝臓の「悲鳴」としてのむくみをどうぞ見逃さないようにされていただきたいと思います。

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