稲

「悪いけど、もうあなたの実家の田んぼの手伝いはお断り。私、最近イネ科アレルギーがひどくて、田んぼに近づくと鼻水はとまらない、目も腫れて、顔中のかゆみなんかで、夜も眠れないのよ。」

「えーっ?残念だな。家族みんな君が来てくれることを楽しみにしているのだけど」
「でも、最近はイネを見るだけでも、つらくなるぐらいだから。残念だけど行けないわ。」本来なら、スギ花粉症の季節もそろそろ終盤になり、ほっとしたころの楽しいゴールデンウイークあたり。こんな会話、交わしている方はいませんか?

このつらさ、本当にイネが原因なのでしょうか。よく見渡してみてください。田んぼのまわり。近くの土手、堤防。なにやら、子供の背丈ほどの草がたくさん、茂っていませんか?それは地域によれば5月から7,8月ぐらいの長い間開花し花粉を飛散する牧草、カモガヤやオオアワガエリなどかもしれません。スギ、ブタクサ、と並び世界三大花粉症の一つともいわれ、遠く英国で約180年前のこと、世界で初めて花粉症と診断されたのが、このカモガヤの花粉症です。

今や日本人のこんな日常の会話のなかに顔をだしていながらも認知度はいまひとつ。本記事では、単なる風邪だろうと見逃されがちなカモガヤ花粉症の認知度アップを目指し、さらにこの花粉症のつらさを和らげ、カモガヤ花粉から逃れる方法、また注意しなければならないことなどを一緒に考えていきたいとおもいます。

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カモガヤ花粉症の原因。カモガヤってどんな植物?

稲

イネ科の植物で、別名オーチャードグラスといいます。約180年前の頃の英国では大木のオーク材がどんどん伐採されました。その跡地に大量に増えた牧草カモガヤの干し草を扱った農夫が突然ひどいくしゃみ、鼻水、目の腫れを発症したのがカモガヤ花粉症の始まりではないかといわれているようです。

明治を過ぎて日本に外国から輸入したいわゆる帰化植物のひとつとなりました。牧草ということで、おもに北海道で繁殖を繰り返し戦後日本全国に広がり現在にいたるのです。減反政策や、耕作放棄などが原因で使われない土地がイネ科花粉の発生源となる例が日本中に増え、イネ科アレルギーの患者の増加につながっていったとも考えられているようです。

イネ科アレルギーはイネアレルギーとは違います

カモガヤなどイネ科の牧草系の花粉症を発症している方でも、イネそのものに対するアレルギーを持っている方はまれだといわれています。お米のごはんのアレルギーでごはんが食べられない人でも、イネが生えているだけではアレルギー反応は出ません。(イネの花粉は開花がほんの短時間。しかもその時期は非常に限られます)

カモガヤ花粉から逃れるためのカギ

カモガヤの開花期は5月から7.8月頃。地域により長短あるようです。草の高さは30-100㎝前後。スギやヒノキの花粉より大きいため何キロも遠くまで飛散できないようです。せいぜい数10mほどでしょうか。これらの特性は、カモガヤ花粉から逃れるためのカギとなるようです。

カモガヤ花粉からのがれるためのカギは次の通りです。

  • 草の高さは30-100㎝前後。開花期の前に刈り取ることが可能
  • 花粉はスギ、ヒノキと違い大きめのため、飛散範囲、数10m。生えている場所に近づかないこと
  • 近くに行く場合、マスクは必携

どこかで、いつの間にか。カモガヤ花粉

繁殖力が強く、田んぼや畑が近くになくても都会の空き地や堤防の土手、道端など見渡せばいたるところにある雑草のひとつ。

ある小学校、家庭の田んぼの手伝いのため一斉に休校にしたところ、休み明けに大半の子供たちが花粉症の症状を呈しました。あわてて調べたところ、このカモガヤの開花期に当たっていたことが判明したという話があります。田んぼの傍のカモガヤはちょうど小学生の子供たちの背丈ほどの大きさです。

きっとカモガヤの草の中で戯れる子供たちもいたのでしょう。子供たちが気づかずカモガヤ花粉症状に悩まされる前に、自分たちと背丈の近いこの植物には近づかないように教えてあげなくてはならないのです。またこんな話もあります。飼い犬の散歩に出かけたら、きまってアレルギー症状がひどくなるようになったという人がいたそうです。この飼い主は「動物アレルギーが始まってしまった、もう愛犬を抱きかかえることはできないのか」と病院に相談したところ、ご自身がカモガヤ花粉症であることがわかりました。

散歩の途中にカモガヤの草むらで走り回る愛犬が、花粉をまき散らしてしまっていたのでしょう。こんな日常の中にもカモガヤ花粉症状がでるきっかけがあります。

カモガヤ花粉症と果物アレルギー

交差抗原性といってアレルギーの原因タンパク質がカモガヤと一部共通している果物にアレルギー反応がでる場合があります。カモガヤの場合、メロン、オレンジ、トマト、バナナなど。

食べて15分以内に触れた唇、舌、のどの奥がかゆくなったら、口腔アレルギー症候群かもしれません。ひどい場合には吐き気、腹痛、下痢、喘息発作、など最悪アナフィラキシーショックなども考えられるようです。そのような果物の場合、加熱するなどして工夫し様子を見ながら、場合によって、しばらくはそれ自体の飲食を避けなければならないかもしれません。耳鼻咽喉科などを受診して相談してみましょう。

カモガヤ花粉症に打ち勝つ

日本人がお米や国産野菜をもっと日本で作れば、土地の利用効率が高まりイネ科花粉の発生を減らすことができるかもしれないなどという考え方もできるでしょう。しかし、いろんな植物と共存していくためには、我々自身の体の免疫の調子を整え、強化していくことも大事なことであるかもしれません。

まとめ:カモガヤ花粉に気づけば対策を立てることができます

以上カモガヤという植物が日本中に広まる状況、その特性。またカモガヤによって引き起こされる花粉症について、本記事でご紹介してきました。どの原因花粉でも同じことですが、まず避けることが基本になります。そのためにはイネ科植物、カモガヤの特性を知ってから。

  • 草丈の低さ。30㎝から100㎝前後なので開花前に刈り取りが可能。
  • 花粉飛散範囲の狭さ。数10mなので、場所確認し、避けること。
  • 近づく場合は必ずマスクを着用のこと。

スギ、ヒノキ花粉が落ち着いた頃に、どうも風邪症状が長く続くと感じたら、まずイネ科花粉症を疑ってみましょう。そして、代表植物カモガヤが育っていないか、子供たちの視界のあたりを観察してみてください。開花が始まっていませんか?ならば、本記事を参考にぜひ対策を立てて、楽しいゴールデンウイークをお過ごしください。

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