インフルエンザワクチン接種はうける?うけない?10の副作用

ワクチン研究

インフルエンザは急な高熱や全身の倦怠感など、罹ってしまうと大変なばかりでなく、周囲への感染力も強く、重篤な合併症を引き起こすこともあるなど、この時期に最も気をつけなくてはならない病気のひとつと言えるでしょう。

インフルエンザはインフルエンザウイルスの感染により発症する病気であり、感染したインフルエンザウイルスに対する抗体が身体のなかにすでにできあがっていれば、発症を抑える、または、症状を軽くすることができます。このため、インフルエンザワクチンの接種は、インフルエンザの予防の有効な手段のひとつといわれています。

ただ、インフルエンザワクチンの接種には副作用が現れる場合もあり、インフルエンザワクチンの接種についてはその効果も含めて、賛否両論入り乱れているのが現状です。インフルエンザワクチンの接種をうけるべきかどうかは、様々な情報を集めてじっくりと考える必要があるといえるでしょう。

本記事では、インフルエンザワクチンを接種した場合の副作用についてご紹介します。インフルエンザワクチンを接種するべきか否か、判断するときのひとつの判断材料となさってください。

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インフルエンザワクチンの重大な副作用

研究者

インフルエンザワクチンは、接種により副作用が現れる場合もあります。インフルエンザワクチンの接種を検討する場合は、副作用についても考慮することが大切です。

それでは、インフルエンザワクチンを接種した場合の副作用には、どのようなものがあるのでしょうか?次に製薬会社がインフルエンザワクチンに添付している文書に示されている副作用についてご紹介します。

ショック、アナフィラキシー様症状

ショック、アナフィラキシー様症状とは、蕁麻疹や呼吸困難、血管浮腫などの症状を指します。

副作用の現れる頻度は、0.1%未満です。

急性散在性脳脊髄炎(ADEM)

ADEMとは、脳や脊髄、視神経の病気であり、免疫力が強くなりすぎて自分自身の身体を攻撃する自己免疫という現象が起きていると考えられています。重い後遺症を残す場合も多く、死亡率も高い疾患で、特にワクチン接種後の場合は、他の場合に比較してその後の経過が悪い傾向があるといわれます。

通常、インフルエンザワクチンの接種後、数日から2週間以内に、発熱、頭痛、けいれん、運動障害、意識障害などが現れます。これらの症状から、ADEMが疑われる場合は、髄液検査やMRIなどで診断し、適切な処置を行う必要があります。

副作用の現れる頻度は、0.1%未満です。

ギラン・バレー症候群

ギラン・バレー症候群とは、急速に発症する左右対称性の四肢筋力の低下と腱反射の消失を特徴とする病気です。通常は3~6か月でほぼ完全に治りますが、10~20%の割合で後遺症が残ります。

発症の原因として、各種ウイルスや細菌による感染が挙げられます。この病気では主に神経細胞の軸索のまわりを取り囲む髄鞘という部分に障害が現れ、この障害にはウイルスや細菌の感染の結果できた自己抗体が関与すると考えられています。

副作用の現れる頻度は5%以上、または頻度不明となっています。

けいれん

けいれん(熱性けいれんを含む)が現れる場合があります。

副作用の現れる頻度は5%以上、または頻度不明となっています。

肝機能障害、黄疸

AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP,AL-Pの上昇などを伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあります。

副作用の現れる頻度は5%以上、または頻度不明となっています。

喘息発作

喘息発作を誘発する場合があります。

副作用の現れる頻度は5%以上、または頻度不明となっています。

血小板減少性紫斑病(ITP)、血小板減少

ITPとは、血小板減少を来すほかの病気や薬剤の服薬がないのに、血小板数が減少し、出血しやすくなる病気です。血小板数が10万/μL未満に減少した場合に、この病気が疑われます。インフルエンザワクチンの接種後、紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血などの異常が認められた場合は、注意が必要です。

ITPの原因としては、血小板に対する自己抗体ができ、この自己抗体により脾臓で血小板が破壊されるために、血小板の数がへってしまうことと推定されています。

小児のITPでは発症から6か月以内に血小板数が正常に回復する「急性型」が75~80%を占め、ウイルス感染や予防接種のあとに発症する場合が多く認められます。

副作用の現れる頻度は5%以上、または頻度不明となっています。

アレルギー性紫斑病

アレルギー性紫斑病とは、アレルギー反応によって血管に炎症がおこり、血管から血液がもれやすくなっておこると考えられる紫斑病です。じんましんのような盛り上がった発疹や赤い発疹が身体の左右の同じ部位にでき、その数時間後に、それらの発疹のできたところに紫斑が現れてきます。紫斑が現れやすいのは、膝から足首までの前部や臀部などです。ほとんどの場合、吐き気、下血といった症状を伴います。

原因としては、細菌やウイルスなどの感染が考えられます。

ほとんどの場合、約4週間で自然に軽快するため、とくに治療の必要はありませんが、できるだけ安静を保つようにする必要があります。

副作用の現れる頻度は5%以上、または頻度不明となっています。

間質性肺炎

間質性肺炎とは、肺が硬くなり十分に肺が広がらなくなる病気です。

肺は、肺実質と肺間質に分けられ、肺実質におこる病気としては細菌性肺炎が代表的なもので、ふつう「肺炎」と呼んでいるのはこれを指します。これに対して、間質性肺炎は、肺の間質に炎症がおこり、時間の経過とともに間質の繊維成分が増え、繊維化という組織の柔軟性が失われる病変がおこってくるものです。

間質性肺炎の主な症状は、乾性咳嗽(痰を伴わない乾いたせき)、息切れ、労作時呼吸困難、呼吸不全です。

原因は、ウイルスやマイコプラズマなどの微生物の感染、放射線、アレルギー、関節リウマチや多発性皮膚筋炎などの膠原病(自己免疫疾患)、ほこりやカビなどの慢性的な吸入、サプリメントなどの健康食品など、様々なものが考えられます。

治療としては、ステロイドホルモンと免疫抑制薬が用いられますが、一般的に経過は悪く、ステロイドに反応しない場合は、死に至る場合があります。

副作用の現れる頻度は5%以上、または頻度不明となっています。

脳炎、脳症、脊髄炎

脳炎とは脳実質に炎症がおこるもので、主な症状には、発熱、意識障害、けいれんなどがあります。

主に5歳以下の乳幼児にみられるインフルエンザ脳症は、初期に意識障害、意味不明の言動、持続性のけいれんなどの症状が現れます。症状が進行し重症になると、腎障害、胃腸障害、肝機能障害などが現れます。

脊髄炎は、脊髄に炎症の起こる病気で、急に両脚が麻痺し、主に胸から下にビリビリするしびれがおこり、背中や腰に痛みを感じることもあります。排尿、排便の感覚がなくなることもあります。症状は急速に進行し、数日でピークに達します。ウイルスの感染や免疫反応がきっかけとなっておこります。

これらの副作用の現れる頻度は5%以上、または頻度不明となっています。

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まとめ:インフルエンザワクチンは接種後の副作用も考慮して

インフルエンザワクチンの接種を受ける際には、接種後に起こる可能性のある副作用についてもよく理解しておくことが大切です。

インフルエンザワクチン接種の副作用として現れる可能性のある症状は、実際にインフルエンザに罹った場合のものとほぼ同じであると言えます。ここでもう一度まとめてみましょう。
【インフルエンザワクチンの副作用として現れる症状】

  • ショック、アナフィラキシー様症状
  • 急性散在性脳脊髄炎
  • ギラン・バレー症候群
  • けいれん
  • 肝機能障害、黄疸
  • 喘息発作
  • 血小板減少性紫斑病、血小板減少
  • アレルギー性紫斑病
  • 間質性肺炎
  • 脳炎、脳症、脊髄炎

インフルエンザワクチンの接種には、インフルエンザの予防という大きなメリットがある一方で、ご紹介したような副作用が現れる可能性もあるというデメリットもあります。

インフルエンザワクチンの接種を受ける際には、こうしたメリット、デメリットをよく考慮することが大切です。

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