出先でもやりたい、インフルエンザの予防に効果的なアルコール消毒

インフルエンザの女性

インフルエンザの季節になりました。冬の乾燥した空気はインフルエンザウイルスの大好物です。

インフルエンザは極めて小さなウイルスであり、ごく単純な手洗い、うがいといった日常的な処方でも比較的簡単に洗い流すことができますが、中でも効果的とされているのが「アルコール消毒」です。

最近では駅のトイレや、公共施設などでも見かけるようになったアルコール消毒ですが、これはすべてのウイルスに効果があるわけではありません。インフルエンザにはよく効きますが、風邪の原因になるアデノウイルス、激しい嘔吐を繰り返すノロウイルスなどにはほとんど効果がないことが知られています。

ここでは、インフルエンザに効果的なアルコール消毒について、ご自宅でも出来る方法についてご紹介いたします。

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エンベロープとアルコール

手洗い

新型インフルエンザとよばれる「インフルエンザ2009」が確認されて以来、公共施設などにたくさんのアルコール消毒器が設置されるようになりました。

アルコールが効くインフルエンザウイルスは、ウイルスの分類上では、エンベロープを持つ、マイナス鎖の一本鎖RNAウイルスとして、オルトミクソウイルス科に属するとされています。

特徴的なのがエンベローブと呼ばれる部分です。エンベローブとは、ウイルス粒子の最も外側に属している脂質です。増殖時にこの膜を破って増殖するため、外側に脂膜がある状態で増え続けていくのです。このエンベローブがあると、免疫などの生体防御機構を回避したり、細胞のレセプターなどに接続しやすくなるため、有機体への感染力が非常に強いウイルスになりやすいのです。

ところが、このエンベローブがなくなるとウイルスは死んでしまうことが多く、エンベローブを破壊することができるのが、アルコールやエタノールなのです。

しかし、アルコールでないとエンベローブを破壊することができないというわけではなく、有機溶剤や石鹸などでも容易に破壊されてしまいます。エンベローブを持たないウイルスに比べて、エンベローブをもつウイルスは比較的対処が楽であり、体の内部に入れなければ問題なく対処できることが多いとされています。

エンベローブを持たないウイルス

しかし、消毒用アルコールは万能ではありません。

エンベローブを持たないノロウイルスや、アデノウイルスなどのウイルスにはほとんど効果がないのです。しかし、手洗いやうがいなどで洗い流すことで相当量のウイルスを処理することができます。

消毒方法とウイルスへの対処法

消毒用アルコールは、アルコール100%ではなく70%がもっとも有効であるとされています。アルコール分100%だと、揮発が早すぎて十分にウイルスを攻撃できないまま蒸発してしまうようです。

スプレーなどで手先にシュッシュッと吹き付けて、揉み込むだけでも十分、大きな効果があります。しかし、この消毒用アルコールは手先の脂分も奪ってしまうので、手あれを引き起こす原因にもなるのです。

家庭用として販売している消毒用アルコールには保湿剤が入っているものもありますが、公共施設などにあるアルコールには保湿剤がないものが少なくありません。できるかぎり、アルコール消毒後には保湿を心がけたいものですね。

手先の保湿には、通常の保湿クリームで十分な効果があります。

次亜塩素酸ナトリウムを使った掃除

インフルエンザウイルスにはこれで十分なのですが、ノロウイルスの対処などには次亜塩素酸ナトリウムの利用が必須です。次亜塩素酸ナトリウムは極めて強い殺菌消毒作用があり、エンベローブを持たないウイルスにも効果があります。

ノロウイルスなどで嘔吐してしまったものに対しては、ただ水で流すだけではダメです。ノロウイルスなどに対する嘔吐に対しては、次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒が必要です。次亜塩素酸ナトリウムは家庭用の塩素系漂白剤に含まれる成分で、それを薄めたもので十分な効果を発揮します。

ただし、塩素系漂白剤は皮膚にも有害ですし、腐食性が強く吸い込むだけでも毒です。また、酸と反応すると有害なガスが発生することがあります。十分注意して使用しましょう。

  • 日常的な拭き取り掃除:0.02%……5L水に対して、キャップ一杯分程度の漂白剤をいれる。普段の拭き取り掃除にはこれを使えばウイルスの増殖を抑える事ができます。
  • 吐瀉物の処理:0.1%……500mLのペットボトルに、ペットボトルキャップ二杯分の漂白剤を入れて水を満たします。嘔吐物を洗い流した後、これを付けた雑巾などでしっかり拭き取りましょう。ゴム手袋を付けて作業するようにしましょう。
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まとめ:アルコール消毒はインフルエンザに有効

アルコール消毒は以上にようにエンベロープをもつインフルエンザウイルスに極めて有効です。繁華街などで活動する場合には、6時間に一度程度アルコール消毒をするとインフルエンザへの罹患リスクを大幅に下げることができます。

しかし、アルコール消毒が通用しないウイルスも少なくありません。ノロウイルスなどは塩素系漂白剤を使ってしっかり消毒する必要があります。アルコール消毒をしているから安心するのではなく、いつも清潔にするように過ごしたいものです。

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