いびきで別れることはできるの!?民法が定める離婚事由

カップル

いびきを直接の原因として離婚をすることは裁判上は難しいということができます。

裁判による離婚(裁判離婚)が認められるためには、客観的に婚姻を継続し難い重大な事由(理由)があることが必要です。通常、いびきが客観的に婚姻を継続し難い重大な事由という離婚事由に該当することは難しいと言えるためです。ただ、協議・調停による離婚であれば離婚をすることができる可能性はあります。

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いびきが原因で離婚!?

ケンカカップル

離婚件数は年々増えている傾向にあります。離婚の事由(理由)は様々であり、浮気などによる離婚も多いものの、性格の不一致が最も多いと言われます。また、一般的にはやや特殊と感じられる理由で離婚するケースもあるようです。

特殊な原因による離婚のケースとして、配偶者のいびきがうるさいという理由で離婚をしたいという方もいるようです。このような配偶者のいびきがうるさいという場合には離婚事由として認められるのでしょうか。

離婚についての法律制度について

離婚は市民関係の基本的な法律関係として民法が規律しています。民法では具体的には、話し合いによる離婚(協議離婚)・裁判所をはさんだ話し合いによる離婚(調停離婚)・裁判所の判断による離婚(裁判離婚)の3種類が規定されています。

この3つの離婚方法のうち、協議離婚と調停離婚の場合には、お互いの合意に基づく離婚であるのに対して、裁判離婚は裁判所の判断による強制的な離婚ということになります。
協議と調停による離婚の場合には、離婚事由(離婚の理由)はどのようなものであっても問題なく認められます。一方で裁判離婚の場合には民法第770条が定める離婚事由が存在する場合に限って裁判所は離婚を命ずることが可能です。

裁判離婚により離婚をされる場合、いびきという離婚事由は直接には民法第770条には書かれていないため、「その他婚姻を継続し難い重大な自由」という文言にいびきがうるさいということが含まれるかが問題となります。

いびきによる離婚の可能性

結論からすればいびきがうるさいという一事をもって離婚認容判決が出ることはほぼありえないと考えることができます。裁判所は「婚姻を継続し難い重大な事由」があるかどうかを検討することとなりますが、いびきのうるささだけによって「婚姻を継続し難い重大な事由」に当たると判断することはほとんど考えられないためです。

婚姻を継続し難い重大な事由の有無は、婚姻関係が破綻しているかどうかということを婚姻制度の意味や重要性から客観的に判断することとなりますが、いびきがうるさいだけであれば、寝室を別にしたり、いびきのための治療をするなど代替策がありえるので、継続的な協力関係を維持すべき婚姻制度の下でいびきのうるささによって客観的に婚姻を継続し難い重大な事由があるとは到底判断されないと考えられるためです。

ただ、いびきがうるさいというだけで裁判まで起こして離婚請求をする方は絶無ではないかと思われます。そのため、いびきがうるさいということを理由として離婚請求をされる場合には、いびき以外にも何らかの婚姻を継続し難い重大な事由があることが推察されます。この場合には、いびき以外の客観的に婚姻を継続し難い重大な事由を裁判で主張立証することで離婚請求が認められる可能性もありえます。

この場合の主張整理(生の事実の主張を法律的な主張に構成しなおすこと)は弁護士・司法書士などに依頼される必要があります。離婚訴訟の場合には長期的な訴訟となるので、弁護士へ依頼される方が良いでしょう。このようにいびきだけではなく、いびきも含めて様々な婚姻を継続し難い重大な事由を主張立証することで裁判離婚が認められる可能性が出てくるということになります。

なお、いびきで離婚したいという場合には、生活・性格の不一致ということで、協議・調停による離婚で済ますことが強くおすすめすることができます。協議・調停による離婚であれば、どのような理由であれ、相手が納得すれば離婚は成立するためです。

離婚について相談するのは、裁判まで考えるのであれば、前述したように弁護士がおすすめできます。しかし、協議や調停による離婚を考えるのであれば、行政書士・司法書士に相談して、必要な法務書面(離婚協議書)を作成し、財産分与や親権などについて定めることが重要です。また、離婚カウセリングを受けることも役立ちます。

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まとめ:いびきと離婚についての関係

以上本文で述べましたいびきと離婚の関係についてまとめると以下のようになります。

  • いびきがうるさいという一事をもって裁判上の離婚をすることは、ほぼ不可能であると推測されます
  • いびきがうるさいために離婚を考えるのであれば、協議・調停による離婚をすることが現実的です。つまり、当事者双方による納得の上での離婚です
  • いびきがうるさいということなどを理由として協議離婚をするのであれば、財産分与や親権について定めるために離婚協議書を作成することが重要です。そのために行政書士や司法書士などの専門家に相談することがおすすめできます

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